儚き恋は終わらない。
「痛たひゃははっ!ごめん、ゴメンなひゃい」
「よし」と離された頰が少しジンジンした。
すぐに治ったけど、容赦ないなぁ。もう。
「とにかく、物足りないの!」
「わかった…で…どうするの?」
「うーん?別れるのは惜しいしなあ」
夢叶は考え方が、少し偏っている気がする。
イケメンでムードメーカーだから付き合う夢叶。
なら、性格は?内心は?
瀬戸君自身の気持ちはほったらかしのようにも感じた。
別れる、ことは悲しいや寂しいじゃなく。
自分のプライドの向上に相応しくないから…。
そんな残酷な付き合いに私は批評する。
だけど、他人のことに干渉はしないのが私のルーズ。
夢叶は、友達とは言いきれない他人のような…知人だ。