儚き恋は終わらない。



1時間目が始まり、終わり。
また廊下──。


無意識に、凌くんを探す。


だけど、教室にいたのか見れなかった。

…残念。

そして私の隣には、夢叶…瀬戸君。



夢叶は、別れるなど惜しいだの言っていたのにも関わらずべったり、と絡んでいる。




全く…。







「で、未祐奈はどう思う?」



急に、瀬戸君に話しかけられた。

(ご紹介遅れましたが、私、



橘 未祐奈 タチバナミユナ です!
ちなみに、話聞いてなかったのでイミフです。)




「ご、めん…話入ってなかった。」

「もう〜未祐奈、ボケてるよーぉ?」

「あははは…ごめん。」

「ったくね!ねぇ?瀬戸君。」


夢叶…なんか私…イラっとしたぞ。
なんというか少しぶりっ子?ぽい、



「ボケキャラか、未祐奈。可愛いな。
じゃあ、はじめから説明するか!」


か、可愛いな…って私に?
彼女いるのに?
ほら、ほらほら夢叶怒ってる!


目を細め、頬を膨らましている。
明らかな怒り。




「あっ、えー、別に説明しなくてもいいよ!
その。私は…うん。」


「だってぇ瀬戸くんっ!じゃぁ、別にぃぃょね?
それでねっ、その」

夢叶が話し始めたが、瀬戸くんは「話変えようぜ。次、なんの教科?」。

「ぇ、とぉ…なんだっけ?」


「次は、数学だよ。 」

と私は答えた。


「あ!数学か、さんきゅー。

数学なぁ…先生がな。」

「ん?先生が…?」

つい疑問になり問う。


「先生苦手なんだよな~。」

「あ!わかる!特に最近、私語を慎めってうるさいよね。」

「そう!そうなんだよ!!わかってくれるか?」

「うん、わかるわかっ…」



「ゎたしもゎかるょ!!!」


夢叶が軽く叫んだ



迂闊にも私は忘れてしまってた。
また夢叶が機嫌を悪くする、と思い私は黙った。



「お、う。」

「ぅん!」

「……………。」

瀬戸くんも黙った。
すぐに教室についたので幸いにも、沈黙する時間からは免れた。





< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

NET ー   WORLD

総文字数/17,890

ミステリー・サスペンス43ページ

表紙を見る
HiDdEn PaRt

総文字数/1,334

ミステリー・サスペンス5ページ

表紙を見る
こんな同居ってありっすか!?

総文字数/12,490

ファンタジー36ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop