願わくはキミに


なに、今の…


さっきの顔と声がいつまでも私の中から消えなくて、寮の柵に手をついて頭をつけた。


暗かったから赤くなったの気付かれてないよね?!


なんて恥ずかしくなって、柵にガンガン頭を叩き付ける。



爆発しそうだ。




何も言えなかったのは、私が子どもだからかな。


そんな私に気付いて声をかけてくれたのは、彼が大人だからかな。



たった2歳しか違わないのにこんなにも違う。



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