願わくはキミに


「お前、ここのやつだったんだ」


彼も私を覚えていたようで、そんなことを言った。


「はい、この前来たばかりで…」


「ふーん」



彼が言ってきたくせに、興味なさげに私を見下ろす。


蓮さんと同じでこの人も高身長だな…


見下ろすように見られてそう思う。



「つーか、急いでたんじゃねーの?」



彼にそう言われて顔が硬直したのが自分でも分かった。

わ、忘れてた…!


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