願わくはキミに



「お前そんなため息ついて、飯不味くねぇの?」



ふいに後ろから声が聞こえた。


び、びっくりした…

なんか私、最近驚かされてばっかりの気がする。


「隼人さん…」


「お、今日は唐揚げかっ」



なんて私の複雑な感情に気付かず、呑気に今日の献立を見て喜んでるし。


あげくに、本当に嬉しいのか、今お風呂を上がってきたからなのか、ほんのり頬が赤い。


なんだか、子どもっぽくて可愛い。


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