願わくはキミに



行く高校が決まれば、後はもう勉強するのみだ。


今季節はまだ、春。


受験するまで私にとっては十分に時間がある。



もうきっと、教室には行けないから保健室登校をすることにした。


私の唯一の友達、真央(まお)も同じ高校に受けると聞いて、胸が痛かった。



でもそれは、心臓って言うよりも、心が痛かった。


こんなにいい人たちに囲まれて、なんていい人生なんだろう。




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