願わくはキミに
私は退院する前にお世話になった人たちに会いに行った。
まずは隣のおばあちゃんに。
その後は、暇なときに図書館へ行くと声をかけてくれる年上のゆかちゃん。
人懐っこい小学生のしゅんくん。
真美ちゃんにりおちゃん、けいくんに清掃のおばさん。
美味しくはないけど、いつも栄養満点の食事を作る栄養士さん。
そして、看護師さんと先生。
お礼を言うと皆自分の事のように、喜んでくれた。
私は病院がもうひとつの家族だったから。
お別れするのはすごく寂しいけど、私は前に進まなきゃ。