願わくはキミに



私は退院する前にお世話になった人たちに会いに行った。



まずは隣のおばあちゃんに。


その後は、暇なときに図書館へ行くと声をかけてくれる年上のゆかちゃん。


人懐っこい小学生のしゅんくん。


真美ちゃんにりおちゃん、けいくんに清掃のおばさん。


美味しくはないけど、いつも栄養満点の食事を作る栄養士さん。


そして、看護師さんと先生。



お礼を言うと皆自分の事のように、喜んでくれた。



私は病院がもうひとつの家族だったから。


お別れするのはすごく寂しいけど、私は前に進まなきゃ。




< 19 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop