願わくはキミに
01.
◇新しい人生
「____わたし、生きてる…」
うっすらと目が開き、視界に無数の光が射し込む。
眩しくて、真っ白な天井に向かって手を伸ばすと、腕には数個の点滴。
それに気づくと襲ってくる痛みと吐き気。
「おかあさっ……ハルキが…!」
すぐ近くで聞き慣れた声が聞こえて、その後に私の手を握った。
ポタポタと温かい何かが顔に落ちてきた。
___そうだ、私…
何故自分がこんなことになっているのか思い出した。