願わくはキミに


「…ごめんなさい」


「いつもハルキちゃんはこうだったから、もしかしたらって思って探してみたら…」



田中先生は優しく笑って、私を撫でる。


なんか、くすぐったい。

私は肩をあげて、微笑み返した。


ただ眠っていただけみたいで、1日入院したら退院していいそうだ。




「あ、そうだ。夢ってどんな夢見たんだ?」


みんな、帰った後、田中先生はそんなことを私に聞いてきた。



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