願わくはキミに



私は痛みに耐えながら少し微笑んだ。



泣いている皆にただ、笑ってほしくて。



「ハルキっ、無理しないでいいからね……」



先生が検査するために私に触れた。


少しひんやりとして、つんと消毒液の匂いがした。



そこからは記憶がない。




___私、生きてる。



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