願わくはキミに
◇私のために
私は次の日普通に退院したのかだが、帰りはしないで田中先生が暇になるのを待った。
その方法を協力してもらいたくて。
昨日のあれからだから、なんかちょっと恥ずかしいな…
なんて田中先生を待合室で待っていると、笑顔で手を振ってこっちに来てくれた。
「どうしたの?ハルキちゃん。
もう退院したんじゃ…」
ドキ…
「あの、どうしても教えてもらいたいことがあるんです!」
私はそう言って大声で頭を下げる。
周りを気にしてか、医務室に行こうと先生から誘ってくれた。