願わくはキミに
「挨拶するの、遅くなってしまってごめんなさい」
もうあれから4年も過ぎちゃった。
「あなたの好きな食べ物何か分からなかったから、私が好きな食べ物を持ってきたの」
そう言って横においてあったお菓子を前に差し出す。
「…私あなたの変わりに一生懸命頑張ります」
またぎゅっと目を瞑る。
まぶたの奥で誰かがいる。
「見守っていてください」
そして、優しく笑ったから、私も釣られて笑ってしまった。