願わくはキミに


って、懐かしいってなによ。


私はさっき初めてあの人に会ったのに。


それに彼はどうして私の名前を知っていたのだろうか。


あの悲しそうな顔には、何が隠れているの?



「…分からない」


私は自分のベットの端にあるクッションを枕にし、顔を沈めた。


考えすぎて頭がこんがらがる。


……今日は特別な日なのに。


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