願わくはキミに


懐かしくて、切なくて、悲しくて。


その人が必死に涙ぐんで私の名前を呼ぶ。 


私も応えようと必死に手を伸ばす。


誰なの?


私を必死に呼んでいるのは、誰…



浮かんでくるのは、昼間の傷だらけの彼。


そしてまたあのセリフ。



「好きだ、ハルキっ…」




…偶然にもほどがある。


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