願わくはキミに
「ここ、怪我してる…」
「あ、ああ。さっきガラス割ったときに…」
ガラス割ったときって。
それって。
___私の、せい?
ダラダラと指を伝っていく血は止まることはしない。
同時に罪悪感を感じてしまう。
私はバックからいつも常備している絆創膏を1枚彼に渡す。
「これ使ってください」
「え?いいよ。こんなのすぐ治るし」
「ダメです。ちゃんと手当てしてください」
「でも…」
「なんなら、これ1箱全部上げます」