そよ風と君
何なのあいつ。
怒っちゃってさっ。
楽しそうにはしゃぐ
みんなの背中を眺めて
暗い夜道をとぼとぼ歩く。
そっぽを向いて。
『結局、どこに行っても
私は1人なんだなぁ。』
そんな事を思いながら歩いていると
誰かが戻ってきた。
私の歩く速度に合わせて
隣で自転車を押し始めた。
琢実だった。
【琢】『どーしたの?』
【私】『何か慎司に
歩くの好きだからって言ったら
怒っちゃってさぁー。
言い方が悪かったのかな?』
【琢】『びっくりしたよ。
てっきり慎司と来ると思ってたのに
後ろ1人で歩いてんだもん。』
【私】『まぁ、でも、大丈夫だよ!
琢実も先に行きなよ。』
【琢】『うん。』
そう言いながらも
琢実はスピードを変えない。
【私】『琢実?』
【琢】『別にもう着くし。』
【私】『そだね…。』
無口な人。
素っ気ないし
会話も弾まない。
でも、戻って来てくれた事が
気にかけてくれた事が
どれほど嬉しかったか。
きっとそれは
今でも貴方は知らないよね。
あの時
泣きそうだったんだよ?
怒っちゃってさっ。
楽しそうにはしゃぐ
みんなの背中を眺めて
暗い夜道をとぼとぼ歩く。
そっぽを向いて。
『結局、どこに行っても
私は1人なんだなぁ。』
そんな事を思いながら歩いていると
誰かが戻ってきた。
私の歩く速度に合わせて
隣で自転車を押し始めた。
琢実だった。
【琢】『どーしたの?』
【私】『何か慎司に
歩くの好きだからって言ったら
怒っちゃってさぁー。
言い方が悪かったのかな?』
【琢】『びっくりしたよ。
てっきり慎司と来ると思ってたのに
後ろ1人で歩いてんだもん。』
【私】『まぁ、でも、大丈夫だよ!
琢実も先に行きなよ。』
【琢】『うん。』
そう言いながらも
琢実はスピードを変えない。
【私】『琢実?』
【琢】『別にもう着くし。』
【私】『そだね…。』
無口な人。
素っ気ないし
会話も弾まない。
でも、戻って来てくれた事が
気にかけてくれた事が
どれほど嬉しかったか。
きっとそれは
今でも貴方は知らないよね。
あの時
泣きそうだったんだよ?