そよ風と君
みんな手馴れた手つきで
次々と上がっていく。

大貧民は私。

私は初めてだから
カウントされなかったけど
わからない所は
琢実に聞く様にした。

素っ気ないけど
しっかり教えてくれる
その声が好きだった。

何度か繰り返す度に
琢実が助けてくれるから
とうとう大貧民から脱出した所で
一旦休憩。

外は真っ暗だった。
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