Butterfly
「食べていい?」
「うん。もちろん」
「じゃあ、いただきます」
そのまま大きな口でかぶりつき、ゴクンとそれを飲み込むと、蒼佑さんが笑顔で言った。
「うまい!オレの好きなツナマヨだ」
「うん・・・よかった。コンビニに行くとよく買うって言ってたから」
料理が苦手な私は、おにぎりでさえ、彼に作ったのはこれが初めて。
(でも・・・こんなに喜んでくれるなら、もう少し出来るようにしようかな)
彼の笑顔を見ていると、そんなことを思ったりする。
まるで何もなかったように、私はとても幸せだった。
「・・・じゃあ、残りは後でゆっくり食おうかな」
おにぎりをあっという間にひとつぺろりと完食すると、蒼佑さんは「ごちそうさま」と言って私に笑いかけてくれた。
「うまかった。ありがとう」
「うん・・・」
その言葉がとてもとても嬉しくて、私も笑顔を返すけど。
「・・・」
「・・・」
さっきまでの会話はどこに。
車内は一瞬で、シーンと静かになってしまった。
「・・・あ、えっと」
沈黙を打ち破るように、蒼佑さんが口を開いた。
そしてチラリと私を見ると、軽く咳払いした。
「その・・・ごめん。この前・・・オレ、千穂ちゃんのこと一方的に責めたりして」
取り調べの時のことを言っているのだろう、彼から先に、私に謝ってくれた。
「うん。もちろん」
「じゃあ、いただきます」
そのまま大きな口でかぶりつき、ゴクンとそれを飲み込むと、蒼佑さんが笑顔で言った。
「うまい!オレの好きなツナマヨだ」
「うん・・・よかった。コンビニに行くとよく買うって言ってたから」
料理が苦手な私は、おにぎりでさえ、彼に作ったのはこれが初めて。
(でも・・・こんなに喜んでくれるなら、もう少し出来るようにしようかな)
彼の笑顔を見ていると、そんなことを思ったりする。
まるで何もなかったように、私はとても幸せだった。
「・・・じゃあ、残りは後でゆっくり食おうかな」
おにぎりをあっという間にひとつぺろりと完食すると、蒼佑さんは「ごちそうさま」と言って私に笑いかけてくれた。
「うまかった。ありがとう」
「うん・・・」
その言葉がとてもとても嬉しくて、私も笑顔を返すけど。
「・・・」
「・・・」
さっきまでの会話はどこに。
車内は一瞬で、シーンと静かになってしまった。
「・・・あ、えっと」
沈黙を打ち破るように、蒼佑さんが口を開いた。
そしてチラリと私を見ると、軽く咳払いした。
「その・・・ごめん。この前・・・オレ、千穂ちゃんのこと一方的に責めたりして」
取り調べの時のことを言っているのだろう、彼から先に、私に謝ってくれた。