Butterfly
「そうだなー。ちょっと束縛してる感じだよな」
「重い」
「オレも女だったらおまえはやだわ」
焦る蒼佑さんに、周りのみんながニヤニヤしながら意見する。
彼は「ええっ!?」とショックを受けて、私の方に身体を向けた。
「千穂ちゃん!違うんだ!!オレは別に、束縛したいわけじゃないんだ!!!」
あまりにも必死な形相。
私は思わず笑ってしまった。
「うん。わかるよ。そういうんじゃないって」
「・・・っ!千穂ちゃん!」
(きゃっ)
蒼佑さんが、座っている私の頭を両手でぎゅっと抱きしめた。
私は恥ずかしくて驚いて、そのまま硬直してしまった。
「うわー・・・。私も無理」
どこからか、津島さんの声がした。
私ははっと我に返って、右手で彼の腕をたたいた。
「あの・・・恥ずかしいから、離して・・・」
彼の胸だかお腹に顔をうずめたまま、なんとかそう呟いた。
すると蒼佑さんは「ごめん!」と言って、慌てて私を解放した。
「・・・ふふっ」
それまで、ずっと静かに私たちのやりとりを見守っていた咲良が、突然、楽しそうな声を出す。
向かいに座る彼女を見ると、優しい笑顔が向けられた。
「仲良しだね」
「えっ?あっ・・・」
恥ずかしくて、うつむきがちに、私は「うん」と頷いた。
すると咲良は寂しそうに「うらやましいな」と呟いた。
「重い」
「オレも女だったらおまえはやだわ」
焦る蒼佑さんに、周りのみんながニヤニヤしながら意見する。
彼は「ええっ!?」とショックを受けて、私の方に身体を向けた。
「千穂ちゃん!違うんだ!!オレは別に、束縛したいわけじゃないんだ!!!」
あまりにも必死な形相。
私は思わず笑ってしまった。
「うん。わかるよ。そういうんじゃないって」
「・・・っ!千穂ちゃん!」
(きゃっ)
蒼佑さんが、座っている私の頭を両手でぎゅっと抱きしめた。
私は恥ずかしくて驚いて、そのまま硬直してしまった。
「うわー・・・。私も無理」
どこからか、津島さんの声がした。
私ははっと我に返って、右手で彼の腕をたたいた。
「あの・・・恥ずかしいから、離して・・・」
彼の胸だかお腹に顔をうずめたまま、なんとかそう呟いた。
すると蒼佑さんは「ごめん!」と言って、慌てて私を解放した。
「・・・ふふっ」
それまで、ずっと静かに私たちのやりとりを見守っていた咲良が、突然、楽しそうな声を出す。
向かいに座る彼女を見ると、優しい笑顔が向けられた。
「仲良しだね」
「えっ?あっ・・・」
恥ずかしくて、うつむきがちに、私は「うん」と頷いた。
すると咲良は寂しそうに「うらやましいな」と呟いた。