Butterfly
市谷さんは、何かを知っているのだろうか。
4年ぶりに会った昔の恋人・・・可月さんが、私の目の前でいきなり逮捕されてしまった。
そしてこれから、私は事情聴取を受けるわけだけど・・・それはあの時、可月さんと一緒にいたから、という理由だけで、決定したことなのだろうか。
(誰かをかばうなって言われたけど・・・)
それは、可月さんのことを言っているのか。
女性警官は、違法薬物がどうのこうのと言っていた。
白い錠剤。
あれがきっと、違法薬物なのだろう。
(私が可月さんの薬のことを知っていて、それでかばおうとしてるって、そんなふうに思われているのかな・・・)
・・・あり得ない。
可月さんが、そんなものを持っていたっていうことも。
そして私がそれを知ってて、かばおうとしているなんていうことも。
(そんな疑いをもたれていたら・・・)
ただでさえ、ホストクラブにいるところを蒼佑さんに見られてしまった。
(しかも、可月さんと二人でいるとこ・・・)
もちろん、蒼佑さんは、可月さんが元彼なんて知らないことだと思うけど。
それでもどうしても後ろめたくて、私の胸はズキリと痛んだ。
(どう、思われただろう)
4年ぶりに会った昔の恋人・・・可月さんが、私の目の前でいきなり逮捕されてしまった。
そしてこれから、私は事情聴取を受けるわけだけど・・・それはあの時、可月さんと一緒にいたから、という理由だけで、決定したことなのだろうか。
(誰かをかばうなって言われたけど・・・)
それは、可月さんのことを言っているのか。
女性警官は、違法薬物がどうのこうのと言っていた。
白い錠剤。
あれがきっと、違法薬物なのだろう。
(私が可月さんの薬のことを知っていて、それでかばおうとしてるって、そんなふうに思われているのかな・・・)
・・・あり得ない。
可月さんが、そんなものを持っていたっていうことも。
そして私がそれを知ってて、かばおうとしているなんていうことも。
(そんな疑いをもたれていたら・・・)
ただでさえ、ホストクラブにいるところを蒼佑さんに見られてしまった。
(しかも、可月さんと二人でいるとこ・・・)
もちろん、蒼佑さんは、可月さんが元彼なんて知らないことだと思うけど。
それでもどうしても後ろめたくて、私の胸はズキリと痛んだ。
(どう、思われただろう)