Butterfly
(だけど今は・・・)
部屋に溢れる緊張感。
私は雰囲気に堪えかねて、ゴクリと息をのみ込んだ。
正面に座る女性刑事は、そんな私をじっと見ながら、右の中指で銀縁眼鏡を押し上げた。
「一応自己紹介しておきますね。私は津島といいます。よろしくお願いします」
眼鏡の女性刑事・・・津島さんは、無表情でそう言った。
(津島さん・・・。怖いというか・・・緊張するな)
会釈した後、改めて、津島さんのことをドキドキしながら観察した。
女性にしては長身で、座る姿もすらりとしている。
冷静沈着な、デキる女性警官という感じ。
ナチュラルメイクなのか、あまり化粧っ気はなさそうだけど、とてもキレイな人だと思った。
「それで、こっちの黒縁眼鏡が佐渡くんで、あっちが・・・あなたの彼氏の岡本くん」
津島さんは、チラリと背後を振り返りながら、大したことではないように、後ろの二人の紹介をした。
私は、どう反応すべきか悩みながらも、なるべく動揺を見せないように、「はい」と静かに頷いた。
部屋に溢れる緊張感。
私は雰囲気に堪えかねて、ゴクリと息をのみ込んだ。
正面に座る女性刑事は、そんな私をじっと見ながら、右の中指で銀縁眼鏡を押し上げた。
「一応自己紹介しておきますね。私は津島といいます。よろしくお願いします」
眼鏡の女性刑事・・・津島さんは、無表情でそう言った。
(津島さん・・・。怖いというか・・・緊張するな)
会釈した後、改めて、津島さんのことをドキドキしながら観察した。
女性にしては長身で、座る姿もすらりとしている。
冷静沈着な、デキる女性警官という感じ。
ナチュラルメイクなのか、あまり化粧っ気はなさそうだけど、とてもキレイな人だと思った。
「それで、こっちの黒縁眼鏡が佐渡くんで、あっちが・・・あなたの彼氏の岡本くん」
津島さんは、チラリと背後を振り返りながら、大したことではないように、後ろの二人の紹介をした。
私は、どう反応すべきか悩みながらも、なるべく動揺を見せないように、「はい」と静かに頷いた。