ただそばにいて欲しいだけ
新しい生活(1月)
次の日は元旦

みんなでお雑煮とおせち料理を食べて、のんびり穏やかな
元旦の朝を過ごす


ゆっくりとした朝食の後、私たちは出かけることにした


どこに行くわけでもないけど、ちょっと二人で話がしたい
お互いにそんな気分だった


車を走らせてしばらくすると・・・

「どこか車を止めて話せるとこある?」

とエイト君が言うので、うちから少し上がって行った畑の中の
道を案内した

そこはうちから一番近い賑やかな町中が見渡せる生活道

お正月は畑に出る人なんかいないし、滅多に車も通らない道
だから、人目を気にせずゆっくり話せるはず



「ねぇ、ゆみさんさ、これから毎日連絡するとかルール決める?
ゆみさんは、毎日Skypeで話したい?俺はできるだけ毎日話したい
と思うけど・・・。」

「う〜ん、私はそんな残業して遅くなることはないし・・・残業
したとしても9時には家に着くし・・・・。
すごく遅くなるとしたら、会社の飲み会か、友達と飲むぐらい
で、それもそんなしょっちゅうじゃないし。

だから、私は必ず毎日って言われても大丈夫だけど・・・
エイト君の方が出張で泊まりの時とか、すごい遅くなった時とか
決めちゃうと大変じゃない?」

「うん、すっごく長距離走って来た後とか自信ないけど・・・。
でも基本は毎日電話かSkypeで話すようにしない?」

「うん、わかった。」

「あと、俺メールとlineの返信がすごい苦手でさ。ついつい後で
いっかって思っちゃってさ。

よく西本さんにも怒られるんだけどさ。返信だけはマメに返すよう
にしなきゃな。」

「うん、それはお願い。

・・・・・私、正直、遠距離なんて全然自信ないんだ。だから、できる
だけマメに連絡して欲しい。」

「うん、わかった。」




と・・・・エイト君に抱きしめられる

そして・・・・・キスされる





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