舞蘭×水龍~翼をくれた君~
奈由「心愛凄いね!じゃー、また明日ね!」

心愛「うん!また明日~。」

奈由「ねー、心愛?」

心愛「??」

奈由「体に気をつけてよ!元気でいてよね!またね!」

心愛「変な奈由‼早く家入んな!奈由こそ体に気をつけて、元気でいてよね!奈由今日はありがとうね!」

奈由「本当にドキドキしたんだから!じゃーね!また明日、面白いことあるといいね!」

心愛「うん‼」

この言葉が頭のなかで引っ掛かっていた。
いつも……元気でね!何て言わないのに……

そして、これが奈由と交わした最後の言葉だった。

体に気をつけてよ!は、よくいうけど……

奈由を家まで送り、奈由の家を通りすぎてしばらく歩くと私の家があるんだ。
歩いて15分の距離なのに……気づかなかったんだ。あのときの言葉を……聴きかえしていれば……


母「心愛……ちょっと……いい?」

心愛「何?お母さん?奈由と待ち合わせ遅れちゃうよ~!」

母「心愛……奈由ちゃんね……昨日……亡くなったの……。」

え?な……亡くなった……?

母「お母さんね、調べたの……。そしたらね……公では自殺となってるけどね、お父さんにね……虐待されてたの。それでね、昨日も同じ様にされてたときに、運悪く……。だから、他殺なのよね……」
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