舞蘭×水龍~翼をくれた君~
「これが私の過去。って何でそんなにしんみり、しているの?別に……同情とかいらないし。」


「でもさ、目の前でお姉ちゃんが撃たれたときさ、お姉ちゃん死ぬ前に言ったんだよね。……自分を責めないで。前を向いて生きて。私とお母さんの分まで。心愛は心愛らしくいき……てって。」



その後に息を引き取った。

今まで喋ってたのに……実感がなかったよ。


「気づいたら……周りには……もう誰もいなかったの。」



話終えると……後ろから抱きつかれた……。


この匂い……。棗だ……。
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