隣の席は、ヤンキー君!


「――で、話って何?」


連れてこられたのは東高近くのカフェ。

全体的にレトロな感じで、すごく落ち着いた雰囲気の店だ。


あたしたち以外にも東高の制服がちらほらいる。


その店の一番奥にある窓際のテーブル席に三人で座っていた。


「…えっとね……」

「何?」


どうしよう、何て言ったらいい?


「愛ちゃん?」

「……あたし、ひ…一目惚れしたの」


――――カシャン


美咲がカップを落とした。

幸いなことに真下に落ちたのでこぼれなかった。

そんなことはお構い無く、二人ともポカーンってしてる。


時間が止まったみたいだった。


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