隣の席は、ヤンキー君!
「!!」
吃驚しすぎて危うくオレンジジュースが出るところだった。
「…」
黙ってうつ向くあたし。
ど、どうって…。
それはもちろん
「…甘酸っぱい、味」
甘いだけじゃない。
フワフワしてて甘いけど、それだけじゃない。
不安で、先が見えなくて、先を知るのがちょっと怖い。
それでも知りたくて、でも怖くて…。
オレンジジュースみたい。
あたしの初恋は酸っぱくて、ちょっと甘い。
顔をあげた。
「応援、してるからね」
「頑張ってね!」
目に入るのは二人の笑顔。
「――ありがとう」
あたしは二人に、ニコッて笑い返した。