隣の席は、ヤンキー君!


何て考えてるうちに教室に着いてしまった。


「じゃあまたねぇ~」

「達者でな」

「うん!」

二人に手を振る。

すぐ隣だけど、すごく遠くに感じるのは、今までが近すぎたせいかな…。


「…よし」


私は教室に入った。



――キーンコーンカーンコーン…


チャイムが鳴った。

え!?もうそんな時間!?


座席を急いで確認して、席に座った。

と同時に先生が教室に入ってきた。

ギリギリセーーフ…。


「よ~し、ダルいが今からHRはじめるぞ~」

担任の先生は割りと若い先生だった。

ただ雰囲気が独特で、教師っぽくない。

アゴヒゲって…何か髪もボサボサだし…。


「出席ははしょるぞ、揃ってるみたいだしな。
自己紹介は…まぁいいだろ」


よっしゃ!自己紹介なし!

私の席は『い』だから一番前で、出席番号は一番。

最初は嫌だ…。



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