15才の夏
第1章
ジリジリとアスファルトを焦がす太陽の下。
永遠と鳴り続けているセミの声。
夏休みをむかえ、思い思いの予定をえがいている中
あたしも中学生最後の夏をむかえていた。
橘瑠奈。15才。
半年後に受験を控えている。
一応受験生なあたしだけど
ずっと勉強なんてしてられない。
プールにお祭りに花火大会
中2から付き合っている彼氏とはいろいろな約束をしていた。
友達ともたくさん予定をたてていて
充実した夏休みを夢みていた。
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