15才の夏
なぜか安心してしまったあたしは、車に乗り
男の人も運転席に乗り込んで車が発進した。
「あの...ケータイ圏外なんですけど...」
「大丈夫です。千恵子様のお家につきましたら戻るはずです。」
その言葉を聞いたあたしはホッとした。
「あ...、おばあちゃんは元気ですか?体調が良くないって聞いたんですけど...」
「大丈夫ですよ。着いたらお顔を見せてあげて下さい。きっと喜びますよ。」
おばあちゃん、あんまり良くないのかな。
車を降りてみるとそこには大きな門に、奥には大きな家がたっていた。
「おっきい...」
「千恵子様がいつも瑠奈様の家に行っていたので、瑠奈様は来るのが初めてなんですね」
おばあちゃん、こんな大きな家に住んでたんだ。