15才の夏
次の日は直哉が本当に暗くて
あぁ、別れたんだな。
って実感した。
直哉は別れたくなかったらしいけど
優しいから桜の気持ちを最優先したんだろう。
直哉にはそのことは触れず、それから中2の夏がやって来ていた。
夏休みに入って直哉とメールしていたとき
直哉から
【俺、瑠奈のこと好きなんだ。付き合ってほしい。】
とだけきた。
確かに直哉とはだんだん仲良くなっていったけど
まさか自分のことが好きだとは思ってもいなかった。
告白されたときは、正直嬉しかったけど
桜のことが引っ掛かっていた。