15才の夏
【桜のこと、もう吹っ切れたの?】

【吹っ切れたよ。俺は瑠奈が好き。】

そしてあたしは
【いいよ。付き合おう。】
と送った。



これがあたしと直哉の始まりだった。



直哉はほんとに消極的でいつまでたっても手は繋げず、友達から繋げと冷やかされたとき
始めて手を繋いだ。
付き合ってそろそろ1年たつのにデートは1回だけだしキスもしてない。

直哉はすごく優しくて、あたしを1番に思ってくれてて、皆からもいい彼氏もったねって。

そう言われていた。

だけど周りの子から、デートの話とかキスの話を聞くとやっぱり羨ましくて。


最近は直哉といてもドキドキしなくなっていた。



――「...やば!もう1時だ!」
明日朝早いのに起きれなくなっちゃう。
もう寝よ。
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