ガラスのハート

「やっぱり私、救急車だけでも呼んでおくわ!」

 麻里子は、膝に乗せていたカバンから、ピンク色の携帯電話を取り出した。

 そのとき真一は車を道の脇に停めようと、急ブレーキをかけた。

 麻里子は衝撃で、携帯電話を床に落としてしまった。
< 39 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop