ガラスのハート

 ディスプレイを確認すると、麻里子だった。

 嫌な知らせではないことを願いながら、震える指で通話ボタンを押す。


「どうしたんだい」

「いま、ちょっといい?」

「良いから、どうしたんだ!」
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