ガラスのハート

 麻里子の言っていることは、真一も痛いほど理解していたが。

「…とにかく落ち着いついて、麻里子。シャワーでも浴びよう…」

 麻里子はシャワーを浴びたあと、真一に強引に抱かれた。

 麻里子は余裕がないと拒否ったが、真一に押された。

 まるで、君の好きには動かさせないと言わんばかりに。

 真一はその後、夜のニュース番組、インターネットのニュース、ラジオをすべてチェックした。

 それらしいニュースは、なかった。
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