ガラスのハート

 そんな様子の麻里子に、真一は慌てて白いシルク地のベッドを滑るように降り、叫んだ。

「ま、待ってくれよ麻里子!」

 そして麻里子が胸に装着しようとしていたブラジャーを取り上げて、遠くに投げた。

 ブラジャーは入り口のドアにぶつかり、床にポトリと落ちた。
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