食べちゃうよ。






諒君は、やっぱりテキパキと仕事をして。

要領がよく丁寧で。




「ちーちゃん、あいてる皿、全部取ってきて!

田中さんはオーダーをお願いします。

俺は料理を全て運びます」




指示されるがまま、あたしは必死で食器やグラスを下げた。

そして、あっという間に二階は片付き、穏やかな時間が流れる。




諒君、本当に凄腕なんだと思った。

そんな諒君を尊敬してしまう。

そして、ますます好きになる。





「ちーちゃん、やったね」




笑顔でそう言う諒君に、抱きつきたい衝動にすら駆られた。




……そう。

テンションが上がっていたんだ。

必死に仕事をして、一緒に苦労して、喜びを分かち合えて。



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