食べちゃうよ。
「ちーちゃん」
着替えて店を出ると、店の外に諒君が立っていた。
すでに私服に着替えていて。
そんな諒君を見ると、イライラなんて飛んでいってしまう。
あぁ、諒君の力ってすごい!!
「諒君、待っててくれたの?」
あたしの言葉に、
「うん、ちーちゃんが心配だったから」
そんなことを言ってくれる諒君。
だけど、
「なんで?」
思わず聞いていた。
諒君、あたしが上野さんにイラついていたこと、気付いていたのかな。
諒君にはバレたくなかったのに。
だけど、諒君は少し複雑な顔をしてあたしを見た。
「ちーちゃん、上野さんと仲良いみたいだから」
その言葉に、
「はぁ!?」
思わず大声を出していた。