食べちゃうよ。
「八代君、聞けよ。
川島、なんで男に色目使うんだろうな」
「……はい」
少なくとも、上野さんには使わないよ。
優しく上野さんの相手をしている諒君と、心の中で激しく突っ込むあたし。
なんだかイライラして飲みすぎたかな。
あたしの頭も少しクラクラする。
上野さんは、なおもあたしの悪口を続ける。
「あいつ、イケメンが好きなんだよな」
当然じゃん!
性格のいいイケメンの諒君と、性格の悪いブサメンの上野さん。
選ぶなら諒君でしょ。
「俺……こんなにアピールしてるのに」
……え?
「川島は、俺の気持ち分かってくれない」