食べちゃうよ。




「上野さんと話してるちーちゃん見て、嫉妬した」




諒君が……

嫉妬?




あたしは諒君をじっと見つめた。

諒君は頬を少し染めて、まっすぐな瞳であたしを見ていた。

その瞳から目が離せない。

あたしの前にいる諒君は、いつものほんわか優しい諒君ではない。

欲望に溢れた獣のよう。





「ちーちゃん……」




不意に手を握られ、そのまま壁に押し付けられる。



ドキドキドキドキ……



心臓が止まりそう。



これが……



壁ドン!?

本当にやられるなんて。





「ちーちゃん……俺のものになってよ」




嬉しい。

すごくすごく嬉しい。

でも、駄目なの。

どうしても、駄目なの。




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