食べちゃうよ。
「ごめん……」
言葉にすると、胸がズキっと痛む。
あたしも、諒君のものになりたい。
こんなに好きなんだから。
この身体、全て差し出したい。
諒君はあたしを見て、悲しそうな顔をした。
あたしの馬鹿。
こんな顔、諒君にさせたくないのに。
でもね、どうしようもないんだ。
「あたし……生理なの」
その事実に、
「……ふっ」
顔を緩める諒君。
そして、心底安心したように吐く。
「なんだ、それなら良かった。
ちーちゃんに嫌われたかと思った」
それはあたしの台詞。
次こそ、絶対に諒君のものになるんだから。
……あれ?
もう、諒君のものになってたんだっけ?
おかしいな。
今のあたし、諒君に触れただけで発火しそうなのに。
諒君に触れて平気だったの?