食べちゃうよ。
諒君は眠る前、少し携帯を触っていた。
そして、一緒のベッドに入って、ぎゅーっと抱きしめてくれて。
諒君の体温と香りと、その身体に酔った。
「ちーちゃん」
名前を呼ばれ、顔を上げると、諒君と視線がぶつかる。
胸が甘くきゅんと鳴る。
「俺のこと、嫌いにならないでね?」
「え?」
諒君は少し気まずそうに言う。
「嫉妬深かったり、ちーちゃんのことが好きすぎて、無理矢理抱こうとしたり」
「ううん、嬉しかった」
それはあたしの正直な気持ち。
「諒君があたしのこと、好きでいてくれて嬉しい。
今まで、友達みたいな関係だったから」
「うん……ちーちゃんに嫌われると思って。
爽やかな俺が好きなんだと思ってて」