食べちゃうよ。
修羅場になりました。
ブルルルッ……
頭上で携帯が振動して、あたしは目を覚ました。
隣には、綺麗な諒君の寝顔。
目を閉じて、微笑んでいるかのような穏やかな寝顔だった。
そんな諒君の寝顔を見て、いちいちドキリとするあたし。
あぁ、いつになっても諒君には慣れないな。
そう思いながら、ふと携帯を見た。
あたしの携帯の隣には、諒君の携帯。
それに目がいき……
「え……」
思わず口に出してしまった。
出さずにはいられなかった。
だって……
ぼんやりと画面が光る、諒君のスマホ。
そこに映されていた文字は、
ー沙織ー
本当?嬉しい!
だったのだ。