食べちゃうよ。





「綾香だったらどうする?」



そう聞くと、



「難しいよね……」



珍しく首を傾げる綾香。




「でも、やっぱり八代君に聞くしかないと思う。

千草だって、不本意にしろ携帯の画面見てしまったんだし。

それははっきり伝えて謝らなきゃ」





そっか……。

そうだよね。

携帯を勝手に見るのは良くないこと。

それはあたしも分かる。

諒君、もしかしたら怒るかもしれない。

でも、あたしがしたいけないことは、ちゃんと伝えて謝らなきゃ。






「ありがとう、綾香」




綾香はあたしに笑ってくれた。

そして、



「八代君ならきっと大丈夫!」



励ましてくれた。





あたし、綾香に頼ってばっかりだよな。

先週なんて、綾香が沙織に喧嘩を売ってくれて。

それなのに、あたしは何も出来なかった。

本当に心強い。

綾香がいて良かった。

綾香は大切な友達だよ。



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