食べちゃうよ。






諒君の顔がゆっくり近付く。




「駄目だよ……こんなところで」




やっとのことで、言葉を吐く。

だけど、諒君は余裕で。




「こんなところだからするんだよ」




ぞくっとする、色っぽい目であたしを見る。




「ちーちゃん……好きだよ」





その言葉を聞くだけで、耳が壊れそう。

破壊力抜群だけど、心地よい音楽みたい。

あたし、こんなに諒君が好きなんだ。

諒君の好きって言葉で、こんなに安心するんだ。



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