食べちゃうよ。
耐えられなくなって、言っていた。
わき起こる震えを我慢して、気持ちを抑えて。
「あたし、一応女の子なんだよね」
「?」
八代君は不思議な顔であたしを見る。
整ったその顔で。
八代君がいけないんだ。
そんなにかっこいいのに、むやみやたらに女の子誘惑して。
「八代君、あたし含めてそんなに女の子とばっかり遊ばないほうがいいよ?」
「……え?」
「みんな、八代君のこと好きになっちゃうから」
ドキドキドキドキ……
心臓が悲鳴をあげる。
そして、胸を押さえたあたしは気付いた。