食べちゃうよ。




諒君は、こんなあたしの心の中なんてもちろん知らない。

だけど、



「ごめん、ちーちゃん」



あたしを見て、少し気まずそうに謝った。

なんで謝っているのか分からず



「?」



答えに困るあたし。

すると、諒君が気まずそうな顔をしたまま、あたしに告げる。




「元彼が見てるのに、あんなキスしてごめん。

……俺、耐えられなかったんだ」



「耐えられない?」




思わず聞く。

すると、諒君は少し頬を染めてあたしを見る。


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