食べちゃうよ。
何てこと言ってるんだろう。
これじゃ、あたしが八代君のこと好きって言ってるのと同じじゃん!
はぁ……
あたし、振られるんだ。
短い片思いだったな。
そう思ったけど……
「じゃ、付き合おうよ」
八代君は思いがけないことを言う。
「……はぁ?」
あたし、耳がおかしくなったかな。
なんか空耳みたいなのが聞こえた。
ぼーっとして八代君を見ていると、
「付き合ってたらいいんでしょ、川島さんの家に来て」
「え?」
「決まりね、ちーちゃん!!」
勝手に解決させられて。
あたしは、自分でも夢か現実か判断しかねるうちに、八代君……諒君と付き合うことになったのだ。
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