食べちゃうよ。





「嬉しいな、俺」




諒君は笑顔のまま、あたしの手をぎゅっと握る。

そして、あたしの身体を引き寄せた。

ふらついて、諒君の腕の中に倒れこんだあたしを、硬く、そして優しく諒君が抱きとめてくれる。

諒君の体温と香り、そして身体を感じ、一気に気分がピンクになる。

鼓動が狂ったように高鳴る。





「これで、ちーちゃんを抱ける」




耳元で優しく囁かれ、身体を甘い戦慄が駆け巡る。



「次はちゃんと起きていてね?

俺、容赦しないから」




あたしの身も心も、あなたのもの。




< 170 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop