食べちゃうよ。
牙を剥かれました。
チュンチュンチュンチュン……
爽やかな小鳥の声が聞こえた。
閉められたカーテンからは、眩しい陽の光が差し込んでいた。
あ……朝か……
そう思うと同時に、激しく頭が痛む。
頭痛だけではない、何だか気持ち悪い。
完全に二日酔いだ。
そう思いながら身体を起こした時……
もぞっ、何かが動いた。
「……ん?」
それを見たとき、あたしの二日酔いの頭は、一気に冴え渡った。
冴え渡ったどころではない、パニックだ。
バクバクバクバク……
心臓がありえない音を立てている。
布団を握った手が震えていた。
なんで……なんでこんなことになってるの?
ベッドに横たわるあたしの隣には、あどけない寝顔の諒君がいて……
なんとその身体は剥き出しで。
つまり裸で!