食べちゃうよ。




ちょっと待って。

あたしの前にいるの、諒君だよね?

うさぎの諒君だよね?

なに?

なんでこんなに甘いの?

あたしの身体をとろとろにするの?







考えている暇もなかった。

諒君はあたしの顎をくいっと掴み、半ば強引に唇を重ねた。

その瞬間、頭を殴られたようなジーンとした衝撃が走る。





唇を重ねるキスから、次第に激しくなってきて。

甘い吐息を漏らす。




あぁ、身体から火を噴きそう。

ただのキスなのに、あたしがあたしでなくなってしまいそう。

なんで諒君なのに、こんなに強引で甘い甘いキスをするの?



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